独立開業・新規開店「お店開店」の中島です。

よく、お店を開くとき技術や経験を積んだほうが良いですか？と聞かれます。
もちろん経験を積めば安心して開業できると思います。
しかし、経験の積み方や、技術の内容による思います。
意外と一番重要なことに気が付いていないことが多いです。

もし経験を積むのなら、チェーン店はやめた方がいい

例えば飲食店の場合、チェーン店は「いかにスピーディで効率的に料理を提供するか」です。
何分以内に提供できるか、どこの店舗でも同じ味が提供できるかを常に考えています。

業務の効率化という意味では勉強になりますが、技術面での習得となると話が違います。
・セントラルキッチンで下準備した材料を盛り付けるだけ
・調味料やドレッシングが送られてきて基本手順通りにつくるだけ
どんな業種でもだいたいこんな感じだと思ってください。
なので、潜入はしやすいですが料理の技術やセンスを磨くのは少し難しいかもしれません。

小さなお店での修行はマナーを守って

チェーン店で技術が学べないのであれば、個人でやってるような小さなお店を選べばいいのでは！
こう考える方も多いと思います。
確かに人数も少なければ、やらせてもらえる範囲も多いのは当然です。
技術の習得は早いと思います。
しかし、お店も人数が少ない分短期で辞めてしまうとすごく迷惑がかかります。
天塩にかけて、育てている最中に退職されるのは裏切り行為になるし、業界的にも後ろめたいことになるので、節度をもってやりましょう。
知り合いのお店に事情を話して短期でやらせてもらうなど、出来るのであればその方がいいです。

短期のスクールに通うのもいいでしょう

エスプレッソスクールや、ラーメン塾など短期で技術習得できるスクールが増えました。
美味しいエスプレッソが入れられれば、自信をもって仕事できるし良いですよね！
どんな感じか行ってみるのはおすすめです。
しかしお客様は、結果さほど「技術」を気にしていないことが多いです。

技術習得に時間を使いすぎるのは程々にしましょう

感覚を教わるのは良いことですし、技術的にも向上します。
それも良いのですが、先ほども触れた通りお客様は結果さほど技術能力を重視していないことが多いのも事実です。
これは、美容院などの技術職も同じことです。
「石の上にも三年」なんて言葉もあります。否定はしませんが、それだけ開業が遅れます。
しっかり技術を積んだから、お店が継続できるかといえば別問題です。
海外で５年も７年も勉強して自信ばかりついて、挫折した人を見てきました。

結局お客様が何を求めているか

結局のところなんでお客さんは来るのか?
味だ！という意見が多いと思います。しかし、今の世の中だいたい何を食べてもそこそこ美味しくて当たり前ですよね。
美味しいことは標準で、そこは売りにしても長続きできないということです。

あなたが、日常的に行くカフェや飲食店を想像してください。
ズバ抜けて美味しいですか？
それより、「スタッフの対応が良いから」とか、「お店の雰囲気が気に入っているから」「日常を忘れられるから」「職場から一番近くだから」とか何か他の理由があることが多いと思います。
お店開業のポイントは、「お客様が何を求めているか？」にアンテナを張ることがポイントだと私は思います。

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