ご質問内容

雨の日はお客さんが減ります。何か方法はありませんか？

By: Studio Incendo

SVを約10年経験　開業準備のプロが答えます
ショップパートナー　中島 将文（ナカシマ・マサフミ）
 
建築工学科出身。ゼネコン・設計事務所を経て、約10年店舗の運営管理を経験。開業資金をなるべく抑え、品質が良くてランニングコストがなるべくかからない中小規模のお店づくりが得意です。
30代～40代の開業の相談や具体的なサポートが多いです。

回答します

雨の日はどうしても客足が落ちます。とはいえ、諦める訳にもいかないので、雨の日でもお客様が来てくれる対策をお話しします。

よくやる雨の日対策
よく巷でみるものに「雨の日割引」や「雨の日クーポン」というものがあります。
一見して、効率の良い対策のように思いますが、実はあまり効果が無いと言われています。

というのも、どこもやっているので、目新しさが無いことと、雨の日を目当てにくるお客様が結果増えてしまうことにあります。
お客様が増えなくて客単価が落ちれば意味がありません。
どちらかというと、店目線の割引サービスはあまり効果的ではないと私は思います。

「そもそも」なぜ雨や雪、台風などあるとお客さんが来ないのか？
・服が臭くなる
・靴や裾が汚れる
・自転車やバイクに乗れない
・足元が悪い
・道が混雑する
などがあります。

逆の発想をすると、「雨だから行きたい」「雨だから買いたい」と思うようなことをしてあげれば来店を促すことができます。
ポイントはイメージできることです。

例えば駅からちょっと離れたカフェの場合
やはり客足は落ちますが、裏を返せばお客さんは「ゆったり過ごせる」ということです。
普段はザワザワした店内でも「雨の日ならゆったり過ごせる」とイメージづけできれば、家に居てもムシムシするし、ちょっと出たいという方には「のんびりカフェで本を読もう～」と近所の方が来店するシチュエーションをつくることができます。
そこで普段できないちょっと気の利いたことができれば、ファンをつくることができると思います。

たとえば、ゲリラ的にケーキの試食を振る舞ったり、コーヒーのお替りや試飲をしてもらったりというのもいいと思います。
お客様も雨の中来て少し得した気分になります。さりげなくやるといいですね。

逆に、立地条件の良いお店は、徹底して雨宿りに使ってもらいましょう。
例えば、新品のタオルをサービスしたり、自由に使える傘を置いておくのもいいかもしれません。
競合店とどう差別化できるか。どう目立てるかになってくると思います。

雨が降ると暇な人もいます。
例えば、土木関係の仕事やサービス業などは、雨なので仕事が休みになったりします。そんな人を狙ったプロモーションもアリだと思います。
 
ポイントは、「雨だから行くのやめよう」と思うことを無くすことです
先にあげた「そもそも」が大事です。お客さん目線で考える。雨だからやめようと思う理由を取りさらってしまえば、お客さんは来店してくれるはずです。
安易な割引や運に任せるより、少し論理的に考えて対策してみてください。

プロフィール

中島 将文ショップパートナー代表

建築工学科出身。ゼネコン・設計事務所を経て、約10年店舗の運営管理を経験。
開業資金をなるべく抑えるプラン作成が得意で、品質が良くてランニングコストがなるべくかからない中小規模の飲食店開業や物販店開業をしています。年代は30代～40代の方がおもで、事業計画などの相談や具体的な開店準備のサポートが多いです。

最新の記事

中島将文の記事一覧

• 気になるお店2017.01.31気になるお店 天狼院書店 福岡天狼院 カフェ×本屋×イベントスペースと部活？？
• 気になるお店2017.01.27気になるお店 アボカド料理専門店 マドッシュカフェ
• 気になるお店2017.01.26気になるお店 原宿にある文房具カフェ そのままの名称実は大事です。
• 気になるお店2017.01.25気になるお店まるい食パン専門店 つるやパン